Japanische Klassiker mit Furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
「やあ、珍らしいね、今日は学校に出たのか」と足を止めて橋本は云った。
「出るには出たが、面白くないから帰るんだ」と周平は答えた。
そして彼は、そのまま橋本と別れるつもりで、すたすた歩きだした。四五歩行くと、後から橋本の声がした。
「それは、学校より蓬莱亭の方が面白いにきまってるさ。」
周平は驚いて振り返った。橋本は微笑みながらついて来ていた。
「皆が君の腕前に感心してたぜ。あのしたたか者のお清を手に入れようとは、誰も思わなかったからね。……然し、注意しなけりゃいけないぜ。お清一人ならいいけれど……。」
「何だい?」
「いや……まあいいさ。しっかりやり給え。万一の場合には僕も力を添えてやるよ。なあに、若い者の特権だからね」
周平はその顔を眺めたが、言葉からと同じく、何の意味をも掴むことが出来なかった。然し深く尋ねたくもなかった。
「今日は一寸急ぐから、何れまた逢おう。」
面喰ったような瞬きをしてる橋本を其処に残して、彼はぷいと立ち去った。
つまらないおせっかいを出しやがる、と彼は忌々しげに思ったが、その後で、橋本の言葉が妙に気になってきた。単にお清のことばかりでなく、その底にまだ何かありそうな調子だった。