Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
がその瞬間に、村田が口を開いた。
「止せよ、つまらない。屁理屈や喧嘩は今晩一切封じちまうんだ。したけりゃ酔払った後にしろよ。」
「然し井上は僕に……。」と竹内は云いかけた。
「後にしろ。酔っ払ってからのことだ。」
「賛成!」と大声に叫んだ者があった。
周平は黙って杯を取った。皆が一時に饒舌り出した。とってつけたような饒舌り方だったが、それがやがて本物になっていった。全部で八人だった。皆可なりもう酔いかけていた。
食卓の真中に二三本洋酒の瓶が立っていて、食い荒した料理の皿が周囲に散らばっていた。お清はそれを持ち去ろうともせず、なお新らしい料理や日本酒を運んできた。可なり贅沢でまた乱雑だった。
「なるほど、この方が賑かでいいや。」と誰かが云った。
「見給え、幹事有能だろう。」と村田が応じた。
話は、食物のことから、菜食主義のことになり、一転して享楽主義の論となり、天才の本質は純粋享楽だというようなことから、脳力と性慾との問題に及び、文学や美術に現われてる女のモデルと作者との関係から、やがて猥褻談に落ち、それからまた四方に枝を伸していった。それを中心として、一つの問題に長く止ってる者もあれば、正月の計画を隣りの者に囁いてる者もあり、皆の話を聞き流しながら口笛を吹いてる者もあった。