Japanische Klassiker mit Furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
つまらないことに斯くまで乱される自分の心が、なさけなかった。
愈々最後の決意をしたあの日のことを、彼は縋りつくようにして想い起した。
二
それは、朝から糠雨の降る佗しい日だった。周平はまた終日、このまま学業を止したものかどうかと、数日来の問題を考え耽っていた。早く決定しなければならない必要があった。
夜になって散歩に出た。先輩の野村の意見をもまた尋ねた。帰ってきてからも、夜遅くまで一人で考えた。しかし何れとも決しかねた。寝てから考えることにした。着物のまま布団の中にはいって、ぼんやり天井を眺めていた。頭が疲れきって、いつのまにかうとうとしたらしい。そして夢をみた。
――誰だか分らないが、親しい四五人の者と一緒だった。狭い室で食事をしていた。変な獣が一匹前に蹲っていた。その胸から腹へかけて毛が※(「てへん+毟」、第4水準2-78-12)り取られていた。それに箸をつきさすと、薄い肉片がわけなく取れた。「旨い肉だ、」と誰かが云った。獣は間もなく、胸から足へかけて、骨ばかりになった。それが、生きた猫だった。「可哀そうだからこれ位にしておこう、」とまた誰かが云った。