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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

(六尺棒をかい込んだ番太、左より走り出て来て、奥の町の方へバタバタと駆け抜けようとし二人をヒョイと見てギックリ立止る……)

番太 ……な、な、何だ、お前達は?

長五 ……(ジロジロ見て暫く黙っていた後で)……何だって? ハハ、だいぶ騒々しいね、町の方は? 叩きこわしが始まるんですかい?

番太 き、貴様は何だと聞いているのだ!

長五 ご覧の通り、旅をかけている人間だがね。ま、一杯どうだい? こうなると町方衆も楽じゃねえね、エジャナイカの上に何でも此処を一揆が通るんだって?

番太 そうだ! 植木村のほか三ヵ村の百姓共三、四百人、まるで腹の減った狼同然の奴等、竹槍、ムシロ旗で押通るのよ。まるで餓鬼の行列じゃからどんなことをするか。貴様達もこの辺でウロウロしていない方が身のためだぞ。早く行け! (いい放ったまま奥へ駆け込む)

長五 ペッ、何を言ってやがる!(飲む)

仙太 植木村ほか三ヵ村。甚伍左親方のお住いがたしか……。(間)

長五 くどいようだが、兄き、どうあっても村へ帰らにゃならねえのか?

仙太 お前から見れば馬鹿々々しくも思えよう。が、いつかもいった通り、そもそもの俺が無職に入ったのが、兄が叩き放しにあってからのことだ。