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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

その百姓町人に口が利けたらどうするのだ? 百姓町人が飛出してやれる仕事があったら、貴様はどうするのだ?

仙太 ご冗談を。アハハハハ。お士の天下だ。

加多 ……よし! では、その寺箱から胴巻ぐるみソックリここに置いて行けと言ったら何とする?

仙太 何だと※(感嘆符疑問符、1-8-78)

加多 見ろ、何とするのだ?

仙太 ブッタ斬るまでよ! と言いてえが、恩を着たお前さん方だ、もう、あやまるからいい加減にご冗談はおいて下せえ。

加多 真壁の仙太郎!

仙太 何っ!

加多 とか言ったな、お前の眼は五寸先は見えても一尺先は見えないのだ。その金を持って飢えて泣いている百姓の子を何十人、助けに行くとも言った。金打、嘘だとは思わぬ。したが、飢えて泣いているのは、天下、その何十人だけだと思っているのか? 馬鹿っ!

仙太 アハハ、何を言うかと思やあ、大ザッパな話をしなさる。あたぼうよ、いまどきに朝夕泣いていねえ百姓なんどザラにゃいねえ、百も承知だ。しかし見ても知れよう、こんな業態だ、ならずもんだ、俺あ、ならずもんの腕で出来るだけのことをするだけだ。士は士らしい駄ボラを吹いてそっくり返っていりゃいいんだ。