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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

仙太 ……。

今井 (ヒョイと奥の夜空に目をやって)おお、明るい! (なるほど奥、遠くの夜空がボーッと焼けてきている。夜明けの明りとも違う。もっと赤い)

加多 ……他の国の士のことは知らず、水戸は義公烈公以来、東湖先生以下、農を以て国本とす、志有る士は百姓を忘れて存在しなかった。知っているらしいからいうが、今回のことも、われわれの志が上、上天と下百姓の思うことと血がつながっていなければ、ことは成らぬ。成る筈がないのだ! また、つながっていればこそ、玉造、小川、潮来一円、何百という百姓がわれわれに来り投じたのだ。

仙太 え、百姓が※(感嘆符疑問符、1-8-78)

加多 そうだ。その上に常・野・総三国にわたって動こうという博徒無頼、バクチ打ちだな、これが二十人近くはある。これは何の故だ? また、何のためだ? 現にあの甚伍な、あれがその雄なるものだ。

仙太 そ、そ、その、実あ、私がこの金を持って行こうというのは、その甚伍左の旦那の留守宅だ。

加多 見ろ、甚伍左は、他の一切の事を忘れているのだ。家や村を顧みる暇がないのだ。

仙太 旦那あいまどこにいらっしゃるんで?

加多 それは拙者も知らぬ。