Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
長五 筑波の山中でこの滝三の父親、日は浅えが俺のためにゃ義理のある下妻の滝次郎を仙太が斬殺したのだ。いってもわかるめえが去年の暮。筑波に開帳の賭場、それを仙太が荒しに来て有金ソックリさらって逃げ出したのを取戻そうと追うたのを仙太が斬った。俺あ、善悪をいってるんじゃねえ。そりゃ仙太にもそうしなければならねえ訳があったのだろうが、丁度、俺あその時、筑波の滝次郎どんの控所に転がり込んでゴロゴロ厄介になっていた。もっともあの晩は他所へ行って居合わさなかったがな。ウフフフ。門前町で次の日まで居続けて、その翌日帰って見るとコレコレだ。ふだん仏と異名のあるくらいおとなしい貸元だ。部屋の者もみんなおとなしいや、親分が殺されて唯もう泣いている。ダラシのねえ話。俺も初手は黙って見ていた。が、このまま仙太を追放しといて仇も打たなけりゃ、他の親分衆に挨拶も出来なくなるし、折角の仏滝一家の名跡も絶え、渡世の看板もこれですたれる、どうしたもんでしょう、くらやみの。と泣きつかれて見りゃ、ははんそうかね、で見過していられるかい? その上一宿一飯、俺あ渡世に親分も子分もねえ風来坊だが、ならずもんの義理あ知っているんだ。