Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

仙太郎さんが見つかるまで、この子は私がお預りしましょう。いえ、他にも親のない子達が沢山おります。十一人の世話を焼くのも十二人の世話を焼くのも同じこと。

長五 え! それじゃこの子を……?

段六 (あわてて)と、と、嬢さま、そ、そ、そんな、また、だから俺がいわねえことじゃねえ。この上にまた子供ができれば、あんた様の命がねえのにさ。しかも仙太公を仇にするっていう子だあ。

長五 黙っていろい、土百姓! するてえと、お妙さん、そりゃ本気かね?

お妙 はい。いまさらいってもあなたにはおわかりになりますまいけれど、ヒョッとすれば、この子のお父さんは私ども一同のために命を落されたのかも知れぬと存じます。あなたさえ苦しくなくば、立派にお預りしたいと思います。

長五 ……さうか、よし面白え。ただの泥っ臭え田舎娘の言草たあ少し違うようだ。あらためて、じゃ、お預けしやしょう。その代り……。

お妙 仙太郎さんが見つかっても、必ずこの子をあなたのカセにはいたしません。

長五 恐れ入った。長五郎、一本、かぶとを脱ぎやした。じゃ、ま……(と帯をほどいて眠りこけている子供をお妙に渡しにかかる)