Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
それでよ、考えが決ったから断行しているんじゃねえか! 天長さまが上にござってよ、民百姓一統が仕合せに家業に精出して暮せるようになればいいのだ。俺達にゃそれで沢山だ。そのほかの理屈は、みんな屁理屈だわ! 天狗党は正義の軍だ!
遊二 猪ばかり打っていたので、猪なみの脳味噌をしていやがる。まあ聞け。江戸方が如何にダラシがなくなったといい条、まだ千二千の兵位でビクリとでもすると思っているのは大きな了見違い。井戸の中の蛙が大海を何とやらだ。だから、これをやるには東西呼応して立たなきゃなんねえというので、俺達がこうしてやり出せば長州と因州が起つことになっているそうだ。関東で俺達が江戸のお尻を突っつけば、それ後顧の憂いという奴だろう、西の方には隙が出来る、そこを四方からワッと来て、盛りつぶす手立だそうな。何でも長州から此方に軍資金が渡るという約束になっているげな。何事にも見た目があれば裏があらあ。ウン……三月に軍を起したと同時に、田丸先生、藤田様、藩正義党の方達の名で御老中の板倉様に上書なさって、此方の心持を申上げ、更に因州の池田侯、備前の池田侯にもお願いして、筑波党を攘夷の一番槍にさせてくださるように天長さまから御勅命が下るようにと申されたのだ。