Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
と怒鳴る声が聞える。早田は柵門を通って奥への道を一散に走って消える。舞台空虚。……屯所の方では酒でも出されているらしく、笑声、叫声、拍手などの騒がしい音。中に、「剣舞だっ!」「よせよせっ!」「俺が、あやめ踊りをやるぞっ!」「よせ、ドン百姓っ!」「ドン百姓たあ何だっ! 百姓も士もねえぞっ! クソッ、同じように天狗隊の隊士だぞっ!」「ヒヤヒヤ! そこが百姓だっ!」「チェストオウッ!」等の声が聞きとれる。少し酔った声で隊士一が怒鳴る声……「剣舞なんど無粋なもの止せっ! 軍の門出に俺が踊って見せる! 見ろ、あやめ踊り今様っ!」……で踊り出したらしい。
歌声。他に三四人がそれに和す。沢山の手拍子の響。
――高麗のあたりの瓜作り、(ヨイショッと多数の掛け声)
瓜をば人に取られじと
もる夜あまたになりぬれば(ヨイショッ!)
瓜を枕に眠りけり――
歌声とともに興にのって、屯所の方より舞台へ踊り出してくる隊士一――前出――と隊士二。隊士二は小具足の上に白革の陣羽織を着て、刀を抜いてひらめかしながら。隊士一は『尊王』と書いた陣旗を持って、打振りかざしつつ。心地よく昂奮して歌いつつでたらめな乱舞を舞台一杯に。