Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
持参したのか?
男二 へ、へ、へい、持って参りました。しかし、そ、それが、ああた、二百両と一口に仰せられても、当今、……そんな訳で、五十金だけ、やっと、それもかき集めて参りましたため小判小つぶ取りまぜての……へい。
隊一 言うかっ! (スラリと抜剣。ビックリした男二が訳のわからない叫声をあげて飛下って転げる)当所より呼出されたこの辺一帯の物持分限者は三月以来何十人となく出頭した上にすでに御用をつとめている。それをいままで出頭に及ばず、しかも焼打ちを恐れていまごろになってノコノコ出向いてくるさえあるのに、下妻の戸山ともあろうものが、二百金のものを小粒を混ぜて五十両とは何事だ! それへ直れっ!
隊二 おい待て。此処でやるといかん。われわれの手落ちになって後で叱られるぞ。まあ待て。
隊一 天狗党の挙兵を何だと思うているかッ! 貴様達如き民百姓の膏血を絞って生きている大小の鬼畜を亡ぼすための挙じゃぞ。第一その因業そうなガン首が肩の上にチャンとしてくっついているのからして気に喰わん! 貴様何でも結城藩水野家の勘定方へも大分用立てているそうではないか! 返事をしろ!