Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
井上あぶなくそれをかわす拍子に縁側から片足を踏みはずしてドウと地面に落ちる。その体勢のくずれたところを真向から兵藤がサッと斬りつけようとする)
お蔦 あ、危いっ!
(その声と一緒、開いたままになっているくぐり戸から真一文字に飛込んでくる仙太郎。黙って兵藤の斜め横から飛込んでダッと体当りをくれる。同時に大刀の柄頭で兵藤のひばらの辺に当て身を入れたらしい。兵藤タタタと右手の方へ倒れる。それと仙太が縁側に飛上って奥の吉村と睨み合って立ったのとが殆ど同時)
吉村 慮外! 誰だっ? 名乗れ!
仙太 井上さん、これが……?
井上 うむ、吉村だ、吉村軍之進!
吉村 名を名乗れっ!
仙太 真壁の百姓仙太郎。行くぜ! (いきなり大刀を引つこ抜いてジジジと吉村の方へ迫る。兵藤、吉村を斬らせじと縁側に躍り上って斜め後から仙太に迫る。仙太ザッと横に払って兵藤を一、二歩飛びさがらせておいて、返す刀を構えもせず、ツツと吉村の方へつけ入るなり、くさび形にバッバッバッと斬り込んで行く。吉村はすでに上段を正眼に構えなおしていて、三、四合かわすが、相手の殆ど乱暴に近い博徒流の攻撃に押されて手が出ず受身。