Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
手早く腹帯を締直し、血の脂で少しギチギチする大刀を抜いてあらため、土間に片膝ついて草鞋の紐を結び直しながら)……そんな女、僕がやってもよい。が、しかし、まことは、女がいるからではなくして、貴様の心に隙ができたから女ができたのだ。斬るべきものは、女ではなくして、貴様の根性だ。……これでよし、さあ、行くかな。
※(歌記号、1-3-28)洲崎の浦の波越さじと、誓いしことも有明の……」
仙太 滝三。……滝三。
滝三 ……あい。
仙太 刀を持ったことがあるか? ……刀を抜いたことがあるか? うん、どうだ? ほれ、こりゃ小父さんの刀だよ。切れるぞ。(自分の刀を滝三に握らせる)
滝三 ……。(オドオドしていまにもワッとしぐれそうである)
仙太 ハハハ、斬ろうと思うな、斬ろうと思えば狂う、突き刺すんだと思え。それ、(スラリと刀を抜かせて持たせる)……いいか、人を斬るにゃ、……父の仇を斬るならば、こうして斬るのだ。……さ、小父さんの方を向いて突いて来い。突いて来い。
滝三 ……ワァーン。(こらえきれずに泣き出す)
今井 ……馬鹿! だが仙太、まだおそくはない。加多先輩などは殿軍にまわって、まだ筑波だ。