Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
滝三 あほいうな、伯父さ。(もう芋を食っている)
(五人、言葉少なに茶を飲み芋を食う)
仙太 お妙、おかいこはどうだ?
お妙 あい、いまの分ではよかろうて。二番さんがあがるのが後四日じゃ。お前さん、暑そうだが、肌ぬいだら。
仙太 うむ……。(片肌をぬぐ。散々の疵跡である)
(間――五人静かに、食い飲む)
滝三 お父う、虎雄なあ、さっきの……。もしかすっと、ホントに……。
仙太 うむ……。
段六 (早耳に入れて)あんだとう? 虎雄がどうしたと? 帰って来たのか、虎雄が? あん野郎め! 自由党が聞いて呆れらよ。よけいなヤジ馬のしっぽに乗りやがって百姓はタンボをやってればそれでええのじゃ! 近頃の若えもんの了見てえもんは俺にゃわからねえて! 正造にしても兼八にしても同じだ! のう仙太公!
仙太 うむ。……だが、それもよかろうて。何でも自分の目で見てみたらええのだ。
段六 あんだとう? そうだろうが、のう? どうせが御一新の時に立廻り方がまずくって甘い汁の吸えなかった連中が、甘い汁を吸ってる連中をそねんでいるのだ。うん。
お妙 (段六を黙らせようと)段六の伯父さ。
段六 ほだろうが、嬢さま? 現にだ、あんたの親父さまだ。