Japanische Klassiker mit Furigana
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ふるむじな
古狢
泉 鏡花
Lesen Sie 古狢 (ふるむじな) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.891 Zeichen · 40 Bildschirme
そこで川通りを、次第に――そうそうそう肩を合わせて歩行いたとして――橋は渡らずに屋敷町の土塀を三曲りばかり。お山の妙見堂の下を、たちまち明るい廓へ入って、しかも小提灯のまま、客の好みの酔興な、燈籠の絵のように、明保野の入口へ――そこで、うぐいの灯が消えた。
「――藤紫の半襟が少しはだけて、裏を見せて、繊り肌襦袢の真紅なのが、縁の糸とかの、燃えるように、ちらちらして、静に瞼を合わせていた、お藻代さんの肌の白いこと。……六畳は立籠めてあるし、南風気で、その上暖か過ぎたでしょう。鬢の毛がねっとりと、あの気味の悪いほど、枕に伸びた、長い、ふっくりしたのどへまつわって、それでいて、色が薄りと蒼いんですって。……友染の夜具に、裾は消えるように細りしても――寝乱れよ、おじさん、家業で芸妓衆のなんか馴れていても、女中だって堅い素人なんでしょう。名古屋の客に呼ばれて……お信――ええ、さっき私たち出しなに駒下駄を揃えた、あの銀杏返の、内のあの女中ですわ――二階廊下を通りがかりにね、(おい、ねえさんか、湯を一杯。)……
(お水を取かえて参りましょうか。)枕頭にあるんですから。