Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme
さ、そっちのひょうげた野郎もいっしょにかかってこい!」
案の定、秘密の壁を右門に発見されたことによって、もう仙次はやぶれかぶれか、庭の土間先に逃げ口をふさぎながらがんばっていた伝六にまでもいどんできたので、伝六の目をむいたこと――。
「ちくしょうッ、おれさまをひょうげた野郎とほざきゃがったな!」
いうと同時に、手なれの十手をぴたり及び腰に擬しました。
だが、われらのむっつり右門は、仕掛けの壁をうしろにやくして、ごく泰然自若たるものです。なるべくならば血ぬらさないで、身ぐるみ丸取りにしようと思いましたものでしたから、仙次の腕やいかにと静かにその体へ目を配りました。見ると、浪花表の凶賊と誇称されている八つ化け仙次も、江戸まえの捕物名人むっつり右門の目にかかってはまことにたわいもないので、その小手先に歴然たる大きなすきがあったものでしたから、右門のとっさに抜き取ったるは奥義の手裏剣! 石火の早さでひゅうと飛んでいくと、ぷつりと小手にささりました。と同時に、肉をえぐる痛さで、ぽろり仙次がわきざしを取り落としたものでしたから、飛鳥のように体へはいると、血にぬれたその手をぎゅっとねじ上げたものはおなじみの草香流です。