Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme
に、まちがえて女房を七つ屋へもっていくという騒ぎ――。
ところで当日の山車、屋台の中のおもだったものを点検すると、まず第一に四谷伝馬町は牛若と弁慶に烏万燈の引き物、麹町十一丁目は例のごとく笠鉾で、笠鉾の上には金無垢の烏帽子を着用いたしました女夫猿をあしらい、赤坂今井町は山姥に坂田金時、芝愛宕下町は千羽鶴に塩汲みの引き物、四谷大木戸は鹿島明神の大鯰で、弓町は大弓、鍛冶町は大太刀といったような取り合わせでしたが、それらが例年のごとく神輿に従って朝の五つに地もとを繰り出し、麹町ご門から千代田のご城内へはいって、松原小路を竹橋のご門外へぬけ出ようとするところで、将軍家ご一統がお矢倉にてこれをご上覧あそばさるというならわしでした。
だから、老中筆頭の知恵伊豆をはじめ幕閣諸老臣のこれに列座するのはもちろんのことで、一段下がったところには三百諸侯、それにつらなって旗本八万騎、それらの末座には今でいう警察官です。すなわち、南北両奉行所配下の与力同心たちがそれぞれ手下の小者どもを引き具して、万一の場合のご警固を申しあげるという順序でした。
さいわいなことに、当日は返りの梅雨もまったく上がって、文字どおりの日本晴れでしたから、見物がまた出るわ出るわ――半蔵門外に密集したものがざっと二万人、竹橋ご門外は倍の四万人、それらが今