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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

「お暑い中を、ご心配なことでござりますな。では、お先に失礼」

何かののしろうとしてつっ立ち上がりながら、二足三足追っかけてまいりましたが、右門はもうそのとき白扇で涼風を招きながら、さっさとお牢屋敷の表門を往来へ踏み出しているときでありました。

しかし、出ると同時に、伝六へいったもので――。

「さ、きさまは非人をあげてくるんだ」

「非人――? 非人が何かこの事件にからまっているんですかい」

「じゃ、きさまは、あそこに清め塩の盛ってあったことも気がつかなかったんだな」

「そんなものが、どこにござんした?」

「病人たまりのこうし口に、ちゃんと盛ってあったよ」

「するてえと、ゆうべあそこから死骸になって、かつぎ出されたものがあったんですね」

「まずそんなところさ。一つ屋根にいた者に死んで出られりゃ、いくら科人どもだってあんまり縁起のいい話じゃねえんだからな。どやつか牢番に鼻薬をかがして、清め塩を盛らしたんだろうよ」

「じゃ、破牢罪人の野郎め、そのすきになんか細工をしやがったんですね」

「穴も掘らず、壁も破らずに破牢したっていや、牢役人どもとぐるでのことか、でなきゃ死骸を運び出すときに細工したとしか、にらみようがねえじゃねえか。