Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme
「いかにもの。して、それなるつじうら売りは、どのくらいの年輩でござった」
「二十七、八くらいでござりました。そのうえ、つい今までご牢屋にでもつながれていたというような節の見うけられたかたでござりました」
にらんで駆けつけたとおり、破牢罪人と恒藤権右衛門を理不尽に討ったつじうら売りとが、いちいち符節を合わしていたものでしたから、右門はもはや事の容易なるを知って、こおどりしながら尋ねつづけました。
「いや、よいことをお聞かせくだされた。では、それなるつじうら売りは、ご主人を理不尽に切りつけて、そのまま立ち去ったと申さるるのでござるな」
「いいえ、それが切り倒しておきまして、このとおり家内はわたくしとこの子どもとのふたりきりでござりましたから、無人の様子を知って急に気が強くでもなりましたものか、今より中仙道へ参るから、路用の金を二十両ばかり出せとおどしつけまして、金をうけとるとすぐに逃げ出しましてござります」
「ほほう、さような大胆不敵なことまでいたしおりましたか。――いや、なによりなことを承って重畳でござる。下手人の人相書きはすでに上がっているゆえ、二日とたたぬうちに、きっとこの右門が、ご主人のかたきを討ってしんぜましょうよ。