Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

「それもいっこう存じ寄りはござりませぬ…」

「ほう、ないとな」

ややめんどうになったなといいたげな面持ちで、しばらく右門はうち案じていましたが、まもなく質問の矢向きを変えて、また尋ねつづけました。

「では、異なことをお尋ねするが、そのとき言いかわすまで、杉弥どのとはお近づきでござらなんだか」

「いいえ、幼いころから存じてでござります」

「ならば、杉弥どのの朋輩なぞも、よくご存じでござりましょうな」

「はい、道場通いのころからのご朋輩を五人ほど存じてでござります」

「そのなかに左ききの腕達者の者はござらぬか」

「ござります、ござります、波沼様と申しまして、要介様と欣一郎様と申されるふたごのご兄弟が、どうしたことか、生まれおちるからのそろいもそろった左ききだそうでござります」

「なに、ふたごの兄弟※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「はい、おふたりとも杉弥さまよりか二つ上のはたちとかにござりまするが、お家がらもよろしいし、日ごろおとなしやかなおかたたちでござりましたので、ついおととしの春ご元服あそばされるまでは、やはりお小姓方をおふたりともお勤めでござりました」

「むろん、剣道達者でござろうな」