Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

おれのいうとおりまねができるな!」

「できるとも!」

「では、一二三四五六七八九十」

「一二三四五六七八九十」

「そのさかしまだ、十から一までいってみい!」

「十九八七六五四三二一!」

立て板に水を流すごとく、そのきつねつきが答え終わったとたんでありました。

「伝六! きさま、このにせ者のきつねつきと妹とをしょっぴいていって駕籠にのせろ!」

命じながら先へたって、もう右門が表へおりていったので、伝六のあっけにとられたのはもちろんですが、それ以上あぜんとしたのはお庭先にまだまごまごしていた敬四郎の一味で、今ゆうぜんとしてはいっていったお駕籠のお奉行が実はむっつり右門であったばかりではなく、その右門が身には異様な着衣をまとい、しかもゆうぜんとしながら、きつねつき姉妹をめしとって出てまいりましたものでしたから、等しくその顔の色がさっと変わりました。しかし、顔の色を変えたくらいではもう手おくれで、さっそくお白州へかけてみると、案の定右門のにらんだごとくに、きつねつきはにせ者で、そしてその姉妹両名が、怪談めかしたこの生首事件の真犯人でした。しかも、犯行の動機は、可憐といえば可憐ですが、一種しゃれたかたき討ちでした。