Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
うね」
「知っていたらどうしたというんだ」
「そうつっけんどんにおっしゃいますなよ。話は順を追っていかねえとわからねえんだからね。そこで、こちらの井上のだんななんだが、このとおり縦から見ても横から見てもおりっぱなご家人さまだ。しかも、大御番組のご家人さまなんだから、だんなを前に説法するようだが、お将軍さまがお鷹野や、ゆうべのように外出あそばさるときに、お徒歩でお守り申し上げる役目と相場が決まってるんでがしょう。だから――」
「わかっているよ」
「いいえ、きょうばかりゃ別なんだから、伝六にも博学なところを見せさせてやっておくんなせえよ。ところで、こちらの井上のだんなも、ゆうべそのお徒歩供となって、松平のお殿さまのお下屋敷へ参ったところ、将軍さまがたいそうもなくもみじ見物のお催しに御感あそばさって、けさの明けがた近くに御帰城なさったってこういうんですよ。だから、自然とこちらの井上のだんなもお帰りがおそくなって、ようようにご用を済まし、あけ六ツ近くにここへ帰ってみるてえと――」
「るす中に変事があったというのか」
「そ、そうなんです! そうなんです! このとおり、お内儀がふとんの中に寝たまま、ぐさりとやられていなすったので、何はともかくと、取るものもとりあえずご番所へ変事を訴えにおいでなすったとこういうわけなんですがね。