Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
聞くや同時でありました。名人の眼光がらんらん烱々として輝いたとみえましたが、あの秀麗きわまりない面に、莞爾とした微笑がのると、ずばりいったもので――
「よし、もうあいわかった。おそくも明朝までには必ずかたきをとってつかわすにより、安心して傷養生をいたせよ」
いうと、それっきり尋問調査を切りあげながら、すでにもうすべての確信がついたもののごとく、静かにあごをなでていましたが、ところへ息せききりながら駕籠を走りつけてきたものは伝六でした。その伝六がまたすばらしい大車輪で、黒門町のほうばかりではなく、前々夜襲われた小日向台町と厩河岸へまでも回って調べ、本石町での陳述と同様、やっぱり下手人は右三個所を襲ったときにも、たしかに松やにのしみついた水びたしの着物を着用していたという共通な事実をかぎ出してまいりましたものでしたから、聞くやそろそろ始められだしたものは、名人特有の右門流です。なにかにやにやと笑いながら、しきりにあごをなでさすっていたようでしたが、不意と伝六にいいました。
「きさま、深川筋で、どこか舟宿を知っていねえか」
「えッ? 舟宿というていと、よく女の子をこっそりつれて、舟遊山をやりに行くあの舟宿のことですかい」