Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
――ざまアみろい! あばたの野郎! 口まねするんじゃねえが、うちのだんなはちょっとできが違うぞッ!」
しかし、ひとりで伝六が強がって、さっそく駕籠を連れてきたまでは無事でしたが、右門があごをなでなでゆったりとそれへ乗ると同時に、がぜんそこから例の右門流が小出しにされだしました。
「行き先は八丁堀じゃ。それもゆっくりでよいぞ」
のみならず、八丁堀のそのお組屋敷へ駕籠を乗りつけると、意外や事件にさじを投げてしまったといったような面持ちで、ぬくぬくと置きごたつの中にはいりながら、草双紙かなんかをべらべらとやりだしたものでしたから、当然のごとくに口をとがらしました者は伝六でした。
「ちぇッ、ぬか喜びさせるにもほどがあるじゃごわせんかッ。ここはだんなのうちですぜ。さっき駕籠とおっしゃったときゃ、例のとおりと特にお断わりなさいましたから、てっきり秀の浦の野郎の行き先に眼がついてのことだろうと思ってましたが、珍しくもない、ここはだんなのねぐらじゃござんせんか。それとも、どこかその辺の押し入れの中にでも、秀の浦の野郎がころがっているというんですかい!」
しきりとずけずけ例のお株を始めましたが、しかし右門はまったくもうさじを投げきったといいたげな顔で、草双紙のにしき絵に見入っていたものでしたから、かんしゃく持ちの伝六ががらに