Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
「どこへさらっていったかわからねえか」
「たぶん――」
「たぶんどこだ」
「日ごろから、特別になにやらお親しそうでござりますゆえ、この裏側のお長屋の依田重三郎様のお宅ではないかと思われますのでござります」
「何をやるやつだ。やっぱり祐筆か」
「いいえ、依田流弓道のご師範役でござります」
「なにッ、弓の師範! そうか! とうとう本においがしてきやがったな。――ねえ、あにい」
「へ……?」
「とぼけた返事をするない。桂馬がかりの詰め手というのは、こういうふうに打つんだ。気をつけろい」
「さようでございますかね」
「なにがさようでございますかだ。十手を用意しな! 十手を! まごまごしていたら、依田流のねらい矢でやられるというんだよ。こわかったら小さくなってついてきな」
なぞからなぞへつづいていた雲の上に、突如として一道の光明がさしてきたのです。時を移さず、名人主従は、教えられた弓道師範依田重三郎の住まいを目ざしました。
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しかし、すぐに押し入るような右門ではない。
すべての秘密を握っている依田重三郎は、ともかくも加賀百万石おかかえの弓道師範役なのです。うっかり乗りこんでいったら、加賀百万石をかさにきて、さかねじを食わせるかもしれないのです。