Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
小石川伝通院裏吉田法眼様のご後室へ、たしかに三蓋松の紋つきちりめんをひとそろいお届けいたしましたと、呉服後藤の店の者がいってるんだ。あのあぶらぎったご後室もご利益うけている信者に相違あるめえ。ちりめんのあのひとそろいも、お賽銭代わりにうぬへ寄進した品にちげえねえんだ。北鳥越の一件もうぬの小細工、首尾の松の一件も同じうぬの小細工、これだけずぼしをさせば、もう文句はあるめえ。どうだ、すっぱり吐きなよ」
「…………」
「吐かねえのかい! むっつり右門にゃ知恵箱、啖呵の小ひき出し、女に化ける手だけはねえが、たたみ文句の用意はいくらでもあるんだ。これだけの狂言をうつからにゃ、うぬもただのねずみじゃあるめえ。男らしく恐れ入ったらどんなもんだ」
せつなでした。
「しょうがねえや。いかにもどろを吐きましょうぜ」
にたりと笑ったかと思うと、果然男だったのです。目は険を帯び、まゆに、顔に、あやしい殺気がわいたかと見るまに、がらりとすべての調子が変わりました。
「江戸の女をもう二、三百人たぶらかそうと思ったが、何もかも洗ってこられちゃしかたがあるめえ。いかにも首尾の松へ五人の船頭をしめ殺してつりさげたのはこのおれだ。