Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
六人協力してくぐりながら、引き揚げた死体を見ると、意外! 男だった。女と思いきや、りっぱな男でした。
それも両刀たばさんだままの若侍なのです。
蔵人はいうまでもないこと、三宅平七はじめお濠方の番士たちは、いずれも目をみはりました。
大小差したままで沈んでいたというのも不審です。
女と思いのほかに若侍だったのも不審です。
しかるにもかかわらず、女の持ちものがふた品浮き流れていたというのは、さらに不審です。
若侍とそのふた品にどんなつながりがあるか? ――普通に考えれば、恋を入れられなかったために、思いをよせている女の持ちものを懐中して、入水したとも考えて考えられないことはないのでした。
しかし、町人ならいざ知らず、かりにも大小差す者が、たとい恋に破れての乱心ざたにしても、水にはまって命を断つなぞと笑止きわまる死に方をするはずがない。よしんば、腹切るすべも、自刃するすべも知らないための入水にしたところで、大小差したまま投身するというのは、いかにも筋が通らないのです。
疑問はその一点。解決のかぎもまたその一点。
「たまらねえね。こういうなぞたくさんの変事になると、知恵蔵もたくさんあるが、切れ味もまたいいんだから。