Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
伝六なぞとは気のつきどころが違うのです。お江戸自慢の巻き羽織に朝風をはらんで、血のけもないほどにうちうろたえている源内をいたわりいたわり、越中橋から江戸橋、大伝馬町、小伝馬町と、ひた急ぎに伝馬町の大牢へ急ぎました。
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一番牢、二番牢といって、三番牢は同じ棟のいちばん奥でした。
目ばかりのような男、ひげばかりのような男、骨ばかりのような男、あの世の風が吹く牢屋です。うすべり一枚ない板の間に、人ばなれした十八人が、寝るでもなく起きるでもなく、虫のようにごろごろしているありさまは、ほんとうに生き地獄のようでした。
「刺されたという男は、どこでござる」
「あれじゃ。あのすみのこもの下がそうでござる。いま外へ運ばせますゆえ、ちょっとお待ちくだされい」
「いや、いじらぬほうが、なにかと手がかりもつきやすいというものじゃ。中へはいって調べましょう。おあけくだされい」
しろうとであく錠ではない。一番牢は右ねじり、二番牢は左ねじり、三番牢は上へねじるとか下へねじるとか、ちゃんと法則がきまっているのです。それぞれの獄の牢かぎの秘密を心得ているものがお牢屋同心なのでした。