Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

起きたばかりで、おまえらも腹がすいているだろう。ゆるゆると煎じてやるから、まずめしでも食べな。――おうい。小者! 小者!」

不思議でした。

なにを思いついたか、ふいとうしろをふりかえると、気味のわるいほどにもおちついて、変なときに変なことを、ひょっくりと命じました。

「食わしてやんな。がつがつしているだろうからな。おつけがどうの、おしるがしみったれだのと、ろくでもねえことをぬかしやがったから、けさばかりはたっぷりつけてやんなよ。いいかい。どんどんお代わりしてやんな」

眠りと食べ物こそは、なににもまさる極楽の囚人たちです。

「来た! 来た! おつけだぞ」

「めっぽう豪気なことになりやがったじゃねえか。湯気がたっているぜ」

「捜し出すなら捜してみねえ。下手人詮議よりも、こっちゃめしがだいじだ。おい! こっち! こっち! おれが先に手を出したじゃねえか! へへんだ。こんなぬくめしにありつけるなら、なんべんだって殺してやらあ!」

さながらに餓鬼でした。

目いろを変えて、十八人がずらずらと並びながら、先を争ってむしゃぶりつきました。

しかし、名人の目がそれを遠くからながめて、じいっと光っていたのです。