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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどものかなしみ

号外・少年の悲哀 他六篇

国木田 独歩

Lesen Sie 号外・少年の悲哀 他六篇 (こどものかなしみ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.584 Zeichen · 59 Bildschirme

Aozora Bunko

始末にいけない。」と客に言って大あくびを一ツして「とにかく呼ぶとしようじゃアないか。」

「いつ呼ぼう?」と言って、これももらいあくびをした。

「今夜はどうだ。今呼んだって彼奴宿にいやアしない。」

大森は机の上の黄金時計をのぞいて、

「二時四十分か。今はとてもいない。しかし」とまた時計をのぞいて、少し考えて「あすの朝早くしようじゃアないか。中西が来たとなれば、僕はこれから駿河台の大将に会っておくほうがいいと思う。」

「なるほどそれはそのほうがいい。」

「それから今夜は沢田を呼んで、見本の説明の順序をよく作っておいてもらうことにする。」

「なるほど、そいつはなお大切だ。われわれだって中西が相手なら結構説明くらいはできるが、それは沢田に越した事はない。それじゃアそう決めた。これから手紙を持たしてやって、電話じゃアだめだよ、そして明朝午前八時までに御来車を仰ぐとでもしておこう。」

「よし、手紙をすぐ持たしてやろう」と大森は巻き紙をとってすらすらと書きだした。その間に客は取り散らしてあった書類を丁寧に取りそろえて、大きな手かばんに納めた。

「中西の宿はずいぶんしみったれているが、彼奴よく辛抱して取り換えないね。