Japanische Klassiker mit Furigana
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どうきょにんかふう
同居人荷風
小西 茂也
Lesen Sie 同居人荷風 (どうきょにんかふう) von 小西 茂也 (こにししげや) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.026 Zeichen · 17 Bildschirme
また曰く紅葉夫人はなお存命中にて、紅葉の孫は闇屋になっておれりと。
八月廿四日。先生十五円にて九星暦を買えり。巳寅申の年の男女は仲悪き話、小山内薫の家庭を例にして述べたり。大賀計理士来り養子離籍につきO家にては十万円要求しおれりという。先生早速安倍弁護士の許に行く。
八月廿五日。午後安倍弁護士来り訴訟取下げと決す。先生の廃嫡理由は薄弱にして勝訴の見込みなきためなり。O家に対する先生の復讐欲いよいよ内攻す。藤村の「家」の原稿二万円にて売りたしという人あり。先生紅葉山人の毛筆原稿の立派さを説き、藤村の「家」などせいぜい五千円の値打といえり。先生の「問はず語り」の原稿例の盗難にあい、三千五百円で市川の古本屋より谷口氏買い求めたりと。先生曰く「藤村の方が僕より偉いとすれば話は別だがね」と、「問はず語り」と「家」との値段の開きが大きすぎると、頗る不服の面持なりき。
八月廿九日。縁側の下の先生の配給馬鈴薯、猫か犬が食うかしていやに減ったと先生いう。女房曰く「こおろぎ」が食うのでしょう。一貫目足らずの腐れ馬鈴薯、誰が盗むものあらんや。夜、月がいいからとて先生散歩に出掛けたり。