Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme
婆「そうさ、此の先の山を些と登ると、小滝の落ちてる処があるだ、其処の蘆ッ株の中へ棄てられていたのだ、背中の疵が証拠だアシ」
兼「これは妙だ、何処に知ってる者があるか分らねえものだなア」
長「こりゃア思いがけねえ事だ……そんなら婆さんお前己の親父やお母を知ってるかね」
婆「知ってるどころじゃアねい」
長「そうして己の棄てられたわけも」
婆「ハア根こそげ知ってるだア」
長「左様かえ……そんなら少し待ってくんな」
と長二は此の先婆さんが如何様のことを云出すやも分らず、次第によっては実の両親の身の上、又は自分の恥になることを襖越しの相客などに聞かれては不都合と思いましたから、廊下へ出て様子を窺いますと、隣座敷の客達は皆な遊びに出て留守ですから、安心をして自分の座敷に立戻り、何程かの金子を紙に包んで、
長「婆さん、こりゃア少ねえがお前に上げるから煙草でも買いなさい」
婆「これはマアでかくお貰い申してお気の毒なこんだ」
長「其の代り今の話を委しく聞かしてください、他に聞えると困るから、小さな声でお願いだよ」
婆「何を困るか知んねいが、湯河原じゃア知らねい者は無いだけんどね、私イ一番よく知ってるというのア、その孩児……今じゃア此様なに大くなってるが、生れたばかりのお前さんを苛くした