Japanische Klassiker mit Furigana
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りんしょくしんのやど
吝嗇神の宿
Lesen Sie 吝嗇神の宿 (りんしょくしんのやど) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.082 Zeichen · 17 Bildschirme
長年きたえたドロボー業、手練のコナシ。ナゲシに手をつッこんで隠し物の有無をしらべる。押入れを開けて一睨み。はては米ビツのフタまでとって改める。
「オレの留守中に、男をくわえこんで、ヘソクリをためてやがるに相違ない。タダで身を売るような女じゃないから、どうしても、ヘソクリが……」
イライラと諸方をかきまわしている。そのとき、シシド君が声をかけた。
「オッサン。自分のウチでもドロボーするのかい」
寝耳に水。意外の声をかけられて、オッサン、ギョッとすくんでしまった。
「なんだってエ?」
「オッサン、ドロボーだろう」
「ウーム。テメエ、知ってやがったのか」
「目の前で実演するから見ただけさ」
「ウーム。意外なことを言うなア。オレが人相を見て外れたタメシはないはずだが。……すると、オメエもドロボーだな」
「よせやい」
「じゃア、ドロボーと知って、ついてきたのは、どういうわけだ」
「用がなかったからだ」
「ヤイ。顔を見せろ。ウーム。オレの人相の見立てが狂うとは思わないが、どうも、分らなくなってきた。まア、いいや。ドロボーと知れた方がいッそ話がしいいだろう。オレがお前をつれてきたのは外でもない。