Japanische Klassiker mit Furigana
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わし
和紙
東野辺 薫
Lesen Sie 和紙 (わし) von 東野辺 薫 (とうのべかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.557 Zeichen · 70 Bildschirme
姉の不始末に対しては、十八の年頃らしい潔癖な軽蔑を感じてい、父の処置にも何か不平があるらしく、それが友太へまで当ってきた。自分からは殆んど口を利かずに、そっけない短い返事をした。こういう相手を寛大にあしらう余裕もあり、時局を前提としての、義憤めいたものを鬱々させているのであろうと、友太にも一面同感は出来るとして、やはり白けないわけにはゆかないのである。父親が下手な執り成しようをしたり、かなりこの弟に圧迫を感じているらしいとしゑが、小さくなっているのも気の毒だった。工場は働き甲斐があっていいだろうと、機嫌をとるつもりで友太が言うと、しかしまだまだ時局の認識に欠けている奴があるからなどと、見えすいた当てつけを得意げにうそぶいた。時間が来たからとだけで、碌な挨拶もしないで座を立ったが、それでも、思いついたように言うのであった。
「石鹸、俺の分まで持ってけよ、俺ァ友達から何とかして貰うからいいんだぜ。」
「そう、なら善ちゃんの分まで貰ってくわ。」
としゑが少し誇張したうれしさで答えると、階段の半ほどからまた声をかけて来た。
「姉さん、毛布持ったのか。」
「善ちゃんが困るったら。