Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わし

和紙

東野辺 薫

Lesen Sie 和紙 (わし) von 東野辺 薫 (とうのべかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.557 Zeichen · 70 Bildschirme

Aozora Bunko

かと、しかしいかにも案じ顔をするのであった。

「少し運動した方がいいんですって。」

並んで腰を下しながら、途の土手で見つけて来た蕗の薹を見せると、ん、もうそんな節になったのだと、目を細めて呟いた。

「惣はどうしてるべやな?」

「元気ですわきっと、わたし、夢も見ませんもの。」

それだけでまた話がと切れた。――炭焼と言ったところで、何でも焚火だけで済ませているので、木炭などは一年に三俵か四俵もあれば間に合う自家用だけのを、旦那の山を借りて焼くのであった。ち、ち、と小鳥が枯枝に鳴いて、ほんの間に合わせの焼窯から青い煙が細く上っている。あたりの日陰にはまだ残雪がまだらにあっても、深く碧い空からの陽は春めいてやわらかく、小都会の場末に長く暮してきたとしゑは、甦ったのびやかさに恍惚とするのだったが、そればかりではなく、黙り合って並んだ舅のあたたかさも、しみじみと胸に流れ通う思いであった。

こういう舅の惣次郎にも、柳材の大きな俎板を居間の真中に持ち出して、大判紙の截断をする時には、動作はやはり緩慢だったが、どこか凜とした一脈の気魄が感じられた。截断は漉き方に次ぐ技術ものとされている。