Japanische Klassiker mit Furigana
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あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
Lesen Sie 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇 (あづまばし) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.586 Zeichen · 159 Bildschirme
だけど身体が心配だしね。いつまでも長くやっていられる商売じゃないからね。そうかといって、女給やダンサーになるには衣裳がいるでしょう。だから兄さん達に相談して唄でやって行けるもんなら、やって見たいと思ってたのよ。
福井 そうか。それァいい考だ。おいら達も初は乞食か何かになった気でやり始めたんだがね。やって見ると思ったより収入はあるしね。なかなか面白いんだ。鈴代さんが仲間に入ってくれりゃ、野郎二人きりよりずっと景気が好くなる。なア松ちゃん。
松田 そうとも。女が入ればどんな晩でもあふれる心配はねえよ。
福井 じゃ。鈴代さん。ここで一曲やって御覧よ。いいも悪いも、やって見なくッちゃ話ができないからな。
松田 何がいいんだ。鈴ちゃんの一番好きな唄。一番お得意な唄は何だい。
鈴代 じゃ、気まりが悪いけど。わたし。「夜ごとの溜息。」あれがいいわ。
松田 よしきた。「夜毎の溜息。」はいよ。
鈴代 ※(歌記号、1-3-28)染めるルージユも誰故に。
街の酒場をわたり鳥
こんな女になりながら。チヨイト
なんであなたと逢へませう。
許してね許して。
あなた浮世だわ。
福井 いい声だ。申分なしだ。