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Japanische Klassiker mit Furigana

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かりょうきこう

嘉陵紀行

木暮 理太郎

Lesen Sie 嘉陵紀行 (かりょうきこう) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.274 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

也、こなたは妙儀なりなど答ふ。今朝こゝを過る頃はまだいとくらかりしかば、こゝより浅間のみゆるをもしらで過しに、桶川にて見しにもこゝの咏めまさる許成をおもへば、かしこまで行しは□□□たらんやうなれど、はたおもひかへせば、かしこに行て浅間をそれとしればこそ、かへさにも又こゝよりも見ゆやと思ふ心をしるべにて、ふたゝびあかぬながめをもすとやいはまし。爰にても今日の事、はれにはれたればこそ、数十里の山々も能ぞ見えたれ。もしくもらむはさら也、晴にたるも霞なば、いかで其おもかげをも見なんやと、おのが心の中にめでつ、わつらひつ。

浅間山は寄居町から三沢村へ踰える釜伏峠の上あたりに、濃い藍色の影となって見えたであろう。其東によく見えた妙義や榛名というのは、右の方を東とすれば、妙義は鼻曲山を誤ったものであろう。方向は先ず正しいが、山が低いので蕨附近から妙義を望むことは不可能である。

又飛鳥山、志村(赤羽)の台、上目黒の富士の眺望を挙げて

三つながら甲乙なし、山水にあそぶことを好むもの、一度は行て見よかし。

と結んである。

此紀行は一篇から五篇まであって、主に文化文政天保頃に亙った紀行を集録したものである。