Japanische Klassiker mit Furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Lesen Sie 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) von 森田 草平 (もりたそうへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.183 Zeichen · 112 Bildschirme
しかも、その誓約はけっして正確に守られていないとすれば、俺一人頑固にそれを守り通してみたところで、何になろう? それよりも、ここで打明けて、兄の同情と支援とが得られたら、自分としてもどのくらい心強いかしれない。心強いばかりでなく、同情を寄せていてくれる兄の手前としても、俺は後へ退けなくなるではないか。そうだ、それが何より肝心だと心に思案して、
「で、もし私がその企てを知っているとしましたら?」と、上眼に兄の顔を見上げながら、おずおず言ってみた。
「知っているとすれば、お前は一味に加担しているのだな!」と、新左衛門の声は思わず筒抜けた。
「はい、加担しております」と、小平太も度胸を定めて言いきった。「主家の没落に遇って武士の意気地を立てるには、そのほかに道もおざりませぬ。兄上、お察しくだされい」
「ふむ、それは困ったことになったな」と、新左衛門は両腕を拱いたまま、溜息を吐いた。
「何とおおせられます?」と、小平太も顔色を変えた。「では、兄上は大石殿の一挙に不同意じゃとおおせられるか」
「ずんと不同意じゃ」と、新左衛門は相手の眼を見返したまま言った。「考えてもみい、今の浅野の浪人どもがそのような暴挙に出て、お膝元を騒がしたら、戸田のお家はどうなると思う? 去年内匠頭様刃傷の際にも、大垣の宗家を始め、わが君侯にも連座のお