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Japanische Klassiker mit Furigana

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よっかのあやめ

四日のあやめ

山本 周五郎

Lesen Sie 四日のあやめ (よっかのあやめ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.200 Zeichen · 38 Bildschirme

Aozora Bunko

「ぜひ聞きたいことがございますので」と主税介は云った、「格別のお計らいをお願い申したいのですが」

「面接は固く禁じられている、それは許すわけにはまいらない」と源左衛門は云った、「もしどうしても必要なら、……その事柄にもよるが、私が代って聞いてもよい」

主税介は迷った。それは人を介して聞くべきことではない、じかに会って慥かめなければならないことであった。しかし彼は、それ以上もう疑念に苦しめられることに耐えられなくなっていた。それで、彼は決心して「では深松伴六にこう訊いてもらいたい」と頼んだ。

源左衛門は解せないという顔をした。

「あの朝なぜ知らせなかったか、――と訊くのか」

「どうぞお願い致します」

「私にはよくのみこめないが」と源左衛門は云った、「私の聞いたところでは、知らせにいったということだが」

「いや、まいらなかったのです」

「深松伴六がいったと申しているぞ」

「いや、まいりませんでした」と主税介は云った、「わたくしは矢部六左衛門殿から聞くまでなにも知らずにいたのです」

「しかし深松は知らせたと申しているが」

主税介の頭にふと妻の顔がうかんだ。

――まさかそんなことが。