Japanische Klassiker mit Furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
八
それじゃこういうのはどうぞな。……運命や黒き手を出し足を出し……その方が一層面白かあないかな。ははははは。」
それは古白君は今の抱月、宙外諸君と共に早稲田の専門学校に在って頻りに「運命」とか「人生」とかいう事を口にしていたので、元来それが余り気に入らなかった居士は一矢を酬いたのである。古白君も仕方なしに笑う……こんな光景がちぎれた画のように残っている。
しかもこれが互に負け嫌いな居士と古白君との永久の別離であったのである。
八
居士は大分長い間広島に在った。容易に従軍の令が下らなかったので他の多くの記者と共に当時のいわゆる従軍記者らしい行動に退屈な日を送っていたらしかった。この間には一つの文章も纏った句作もなかったようである。久松伯から貰った剣を杖づいて志士らしい恰好をして写した写真が当時の居士を最もよく物語っているものではあるまいか。大本営の置かれてあった当時の広島の常軌を逸した戦時らしい空気は居士の如き人をすら足を地に定着せしめなかったのであろう。
「毎日何するという事もなしにごろごろしていて、それでいつ夜中に俄然として出発の令が下るかも判らんから、市中以外には足を踏み出すことは出来ないというのだもの。