Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
うて、うて何でもいいからうて。こっちがうたないと、敵は、こっちに弾丸がないのだと思って、安心して、第一番にねらわれるからなあ。うて、うてッ」
「困ったなあ。――パイ軍曹どの、ここへ来て、自分に代ってうってください」
「いやだ。おれは、おれの持ち場がある。ピート一等兵。はやく、うて!」
「いやになっちまうな。地底戦車兵に、飛行機のうえで射撃をしろなどと命令するのは、らんぼうな話だ。うてといわれれば、うつが、どんなことが起っても、自分はしらんぞ」
ピート一等兵は、泣き面をして、機銃の引金に指をかけた。
「ええと、あの日の丸をうつか。ええと、こうねらってと。それから、こういう風に引金をひいてと……」
たたたン、たたたたン。
機銃は呻りだした。快い手ごたえが、ピート一等兵の指に……。
「おやっ、おやっ、味方の三番機に命中してしまったぞ。あれッ、本当か。あらあら、味方の三番機は火に包まれてしまったぞ。しまった」
ピート一等兵は、うーむと呻った。
うったのはいいが、照準のあやまりで、前をとんでいく味方の三番機のガソリン・タンクをうちぬいてしまったのである。
「おい、ピート一等兵、おれは見ていたぞ」