Japanische Klassiker mit Furigana
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じごくかいどう
地獄街道
海野 十三
Lesen Sie 地獄街道 (じごくかいどう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.814 Zeichen · 22 Bildschirme
「うん。ところがアレを見給え」と辻永は窓から半身を乗り出して頭上を指した。「あすこのところに腕金が門のような形になって突き出ているのだ。あの吊り籠が石炭だけを積んでいたのでは、苦もなくあの下をくぐることが出来るが、もし長い人間の身体が載っていたとしたら、あの腕金に閊えて忽ち下へ墜ちてくるだろう」
「なるほど、そうなっているネ」と私はいよいよ友人の炯眼に駭かされた。
「しかしもう一つ考えなければならぬ条件は、吊り籠に載っていた人間は気を失っていたということだ」
「ほほう」
「気が確かならば、オメオメこんな上まで搬ばれて来るわけはないし、若し身体が縛りつけられてあったとしたら、下へは墜ちることが出来なかろう。さア、とにかくあのケーブルが怪しいとなると、吊り籠の先生、どこから人間の身体を積んできたかという問題だ。下へ降りて石炭貯蔵場まで行ってみようよ」
3
下へ降りてみるとなるほど石炭の山の中を、吊り籠が通る度ごとに、籠一杯の石炭を詰めこんで、上に昇ってゆく。辻永は石炭庫の周りをしきりに探していたが、
「いいものを見付けたぞ」と辻永はいよいよ元気になった。