Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

じごくふうけい

地獄風景

江戸川 乱歩

Lesen Sie 地獄風景 (じごくふうけい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.774 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

風体で判断すると、泥棒の木島刑事が逃げ手で、警官姿の治良右衛門が追手としか見えぬのだ。

「さっきの話の続きですがね」

目の廻る様に走りながら、治良右衛門が大声で追手に話しかけた。

「迷路の殺人はまあそう云った訳なのですが、では、最初人見折枝が迷路の中で出逢った小柄の男は一体誰か、とお尋ねなさるでしょう」

刑事は、そんなこと聞きやしないよと、だんまりで、息を切らしながら、一生懸命に追っ駈ている。どうも少からず馬鹿にされている形だ。

「あれは三谷二郎少年だったのですよ。あの子供が迷路の中に遊んでいて、ちま子の死骸を一番早く発見したのです。そして疑われることを恐れて、逃げ隠れなんかしたんです。僕はそれを観覧車の上から、ちゃんと見ていたのですよ」

怒鳴りながら、治良右衛門は、ヒョイト一匹の木馬に飛びまたがった。ハイシイドウドウ、手綱をとりながら、彼は又叫ぶ。

「それから第二回目の殺人で、二郎少年は、こうして木馬にのっている所を、今度は普通の弾丸で撃ち殺されました。無論観覧車の上からです。同時に、僕は風船の繩梯子を弾丸で撃ち切り、折枝を墜落させました。僕は射撃の名人だけれど、まさか初めから繩梯子を狙った訳じゃない。