Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Lesen Sie 地獄風景 (じごくふうけい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.774 Zeichen · 108 Bildschirme
「痛い筈がないよ。麗子さんをよく見てくれ給え」
譲次が怒った様な声で云った。
云われて見ると成程変だ。原田麗子は決してあんないやな色の皮膚ではなかった筈だ。
治良右衛門はゾッと寒気を感じないではいられなかった。
木島刑事もそれと悟ったのか、ツカツカとモデルに近づいて、いきなり彼女の肩に手をかけて引起した。
「アッ!」
二人の口から、同時に驚きの叫び声がほとばしった。
引起された麗子の身体の下には、真赤な水溜りが出来ていた。そして、彼女の胸には見覚のある例の短剣が、心臓深く突き刺さり、乳房も、腹も、太腿まで、ペンキでも塗った様に、真赤に染め上っていた。
「オイ、湯本君、君はこれを知っていたのか、誰にやられたんだ。下手人は何者だ」
治良右衛門がどもりどもり、譲次に詰問した。
「あいつだ。ちま子さんを殺した奴だ」
譲次が無感動に云った。
「ウン、恐らくそうだろう。併し、君はどうしたんだ。恋人の死骸をモデルにして、呑気そうに絵を描いていたのか」
「そうだよ」譲次は平気で答えた。
「僕は麗子がこんな美しい生物だという事を、今の今まで気づかなかったのだ。それにこの奇怪な美しいポーズ。