Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lesen Sie 地球要塞 (ちきゅうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.834 Zeichen · 144 Bildschirme
まず話題は、ここへ来る途次、私の惹き起したポーランド女の殺害事件についてであった。
元帥は、私たちの報告を、しずかにうなずきつつ、聞き入っていたが、
「まあ、その辺で、話の筋は分った。いずれにしろ、大東亜共栄圏を侵略しようという敵国の肚の中が、手にとるように分る。黒馬博士に、とつぜん帰国を願ったのも実はそのためじゃ」
私は、元帥が、なにか思いちがいをしているのではないかと思った。
「元帥閣下、大東亜共栄圏を侵略しようとする外国があるにしても、只今すぐには、手が出ないのではありませんか」
「なぜじゃ、それは……」
「でも、只今、米連と欧弗同盟とは、第三次の戦争を起そうとしています。一方は北南アメリカ大陸に陣どり、他方はヨーロッパとアフリカの両大陸を武装し、これから喰うか喰われるかの大戦闘が始まるのではありませんか。ですから、只今、大東亜共栄圏に手を伸ばすにも、その余裕がない筈です。そうではありませんか」
「うん、われわれも、昨日までは、そう思っていた。そう信じていたのじゃ。ところが、昨日になって、おどろくべき真相が曝露したのじゃ」
元帥は、沈痛な面持でいった。