Japanische Klassiker mit Furigana
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ちじくさくせん
地軸作戦
海野 十三
Lesen Sie 地軸作戦 (ちじくさくせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.005 Zeichen · 18 Bildschirme
彼はまた額の汗をふいた。
「いやだなあ。今年は石炭が高いから節約して使えといっておいたのに、今日は又やけに燃やし居るぞ。察するところ、ペチカ委員め、気でも変になったと見える。一つ、呶鳴りつけてやろう」
ネルスキーは、電話機をもって、ペチカ委員を呼び出した。
「おおペチカ委員部か。おいおい気でも変になったか、この石炭の高いというのに、こんなに燃して、一体国家経済をどうするつもりだ。わしかい。わしはネル、いや宰相じゃ」
ネルスキーは、宰相になりすまして、太い口髭をひっぱった。
「ああ宰相閣下。それはとんでもない御思い違いであります。私は石炭を無駄使いして居りませぬ。いや本当です。只今ペチカには一塊の石炭も燃えては居りませぬ。嘘だとお思いなら、こちらへ来て御覧下さるように……」
「なにを、うまいことを云って、わしをごま化そうとしても、なかなかごま化されないぞ。たとい宰相閣下を――いや、わしは宰相閣下だが、ごま化されるものか。ペチカに一塊の石炭も入っていないで、こんなにぽかぽかするものかい。わしの額からは、ぽたぽたと汗の玉が垂れてくるわ」
「ああ宰相閣下。そうお思いになるのは無理ではありません。