Japanische Klassiker mit Furigana
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ちじくさくせん
地軸作戦
海野 十三
Lesen Sie 地軸作戦 (ちじくさくせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.005 Zeichen · 18 Bildschirme
今日は外気の気温の方が室内よりも高いのでありますぞ。窓をお開きになってみて下さい。途方もないいい陽気です」
「外はいい陽気?」
ネルスキーは、このとき初めて、或ることに気がついた。夙くに気がつくべかりしことを、今になってやっと気がついたのであった。彼は思わず指の腹をこすって、ぱちんという音をたて、
「あっ、そうか。いや、早いものじゃ。燻製の効果が、こうも早く出てくるとは思わなかった。いや偉大なものじゃ、豪いものじゃ」
「これはこれは過分なる御褒めの言葉で恐れ入ります。本員といたしましては……」
「莫迦、今のはお前を褒めたのではない。はきちがえるな」
「はあ。それは御卑怯というものです。私と電話でお話になっていて、御褒めになったのですから、これはどうしても私の取得です。そうではありませんか、宰相閣下」
その返事の代りに電話機の掛けられたがちゃりという音が、ペチカ委員の耳に入ったばかりであった。彼は大きな白熊を取り逃がしたように思ったが、しかしもう少しネルスキーの気のつき方が遅ければ、既にゲペウの手に懸って始末されていたかもしれないのであった。
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ネルスキーは、廊下を飛ぶように駈けて、早速宰相室へいった。