Japanische Klassiker mit Furigana
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こうふ
坑夫
Lesen Sie 坑夫 (こうふ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.690 Zeichen · 283 Bildschirme
自分はこの布団を畳の上へ平く敷いた。それから残る一枚を平く掛けた。そうして、襯衣だけになって、その間に潜り込んだ。湿っぽい中を割り込んで、両足をうんと伸ばしたら踵が畳の上へ出たから、また心持引っ込ました。延ばす時も曲げる時も、不断のように軽くしなやかには行かない。みしりと音がするほど、関節が窮屈に硬張って、動きたがらない。じっとして、布団の中に膝頭を横たえていると、倦怠のを通り越して重い。腿から下を切り取って、その代りに筋金入りの義足をつけられたように重い。まるで感覚のある二本の棒である。自分は冷たくって重たい足を苦に病んで、頭を布団の中に突っ込んだ。せめて頭だけでも暖にしたら、足の方でも折れ合ってくれるだろうとの、はかない望みから出た窮策であった。
しかしさすがに疲れている。寒さよりも、足よりも、布団の臭いよりも、煩悶よりも、厭世よりも――疲れている。実に死ぬ方が楽なほど疲れ切っていた。それで、横になるとすぐ――畳から足を引っ込まして、頭を布団に入れるだけの所作を仕遂げたと思うが早いか、眠てしまった。ぐうぐう正体なく眠てしまった。これから先きは自分の事ながらとうてい書けない。