Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じょうちゅうのしも
城中の霜
山本 周五郎
Lesen Sie 城中の霜 (じょうちゅうのしも) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.828 Zeichen · 26 Bildschirme
「そうだ、井伊掃部の手が斬ったのだ」
「彼は勤王志士として梅田を斬り、松陰を斬り、三樹三郎を斬った、小林民部はじめ、多くの者を斬った、同時に建儲問題では御三家の威勢を粉砕し、諸侯を罰し、続いて安島帯刀を斬り左内を斬る……彼は崩れんとする長堤の蟻穴へ、更に自ら鋤をうち下ろしているんだ、彼は幕府を倒壊するために斧を加えているんだ、彼こそはまさしく倒幕の首魁だ」
当時、十三代家定の継嗣問題は、一橋慶喜と紀伊慶福丸をめぐって大きな波紋を描いた。これは通商条約の調印と共に、朝廷から御内旨が下ったほどの重大問題であったが、幕府は断乎として慶福丸を嗣に決定し、一橋慶喜を推輓した人々に大弾圧を加えたのである。即ち水戸斉昭は譴責のうえ隠居、その子慶篤には謹慎、尾張慶勝は謹慎蟄居、松平春嶽も謹慎、水戸家の家老安島帯刀は切腹、その他多くの犠牲者を出している。そして左内もまた同じ事件の網にかかったのだ。「如何にも、井伊大老こそ倒幕の首魁だ」
この春秋流の表現が一座を沸立たせた。
「喜多、君は知らんだろうがな」円鍔藤之進がふと思い出したように、「左内が薩摩の西郷吉之助と交友を結んだとき、面白い話があるんだぞ」