Japanische Klassiker mit Furigana
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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
Lesen Sie 基督信徒のなぐさめ (キリストしんとのなぐさめ) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.320 Zeichen · 100 Bildschirme
ものは実に寥々寂々たりき、しかれども一たびその大道を耳にしてより、これを以て自己を救い国を救う唯一の道と信じたれば、社会に嫌悪せらるるにも関せず、余の親戚の反対するをも意とせず、幾多の旧時の習慣と情実を破りて新宗教に入りしことなれば、寂漠の情は以前に倍せしとともに同宗教における親愛の情は実に骨肉も啻ならざりき、当時余は思えらく基督教会なるものは地上の天国にしてその内に猜疑憎悪の少しも存することなく、未信者社会においては万事に懸念し、心に存せざることをいい、存する事をいわざるも、この新社会においては全教会員みな心霊における兄弟姉妹なれば骨肉にも語り得ぬことも自由に語るを得、もし余に失策あるとも誰も余の本心を疑うものはなきものと確信し、その安心喜楽は実に筆にも紙にも書き尽されぬほどにありき。
ああなつかしきかな余の生れ出し北地僻郷の教会よ、朝に夕に信徒相会し、木曜日の夜半の祈祷会、土曜日の山上の集会、日曜終日の談話、祈祷、聖書研究、たまたま会員病むものあれば信徒こもごも不眠の看護をなし、旅立を送る時、送らるる時、祈祷と讃美と聖書とは我らの口と心とを離れし暇はほとんどなかりき、たまたま外より基督信徒の来るあれば我らは旧友に会せしがごとく、敵地に在て味方に会せしがごとく、うち悦びてこれを迎えたり